4-16

「ん?」
 門からの転移が無事成功したにも関わらず、怪訝な声を上げる英雄。
「ちょっと、待ってくれ。座標が・・・・・・」
「ズレてるんだろ? 北へ200キロほど」
 言葉の後を継ぐと、物言いたげな視線を感じた。
 実際の所は口にした本人はコックピットの中なので、あくまでそう感じただけに過ぎないのだが。まぁそう間違ってはいないだろう。
 そんなことを頭で考えながら地面に降り立つ。
 土を踏んだ事に対して感慨でも得るかと思ったが特にそんなことは無かった。
 更に言うと星を跨いだ事実や七年ぶりの帰郷に対しても、だ。

「さてと・・・・・・」
 軽く伸びをして体を解す。鳥形になったヒオが肩の上で気も漫ろにしているのを、少しだけ待ってくれという意味を込めて視線を送る。

「三日くらいで行くから、先に王都に戻っとけ」
「何を―――」
「聞くなよ、野暮用だ」
 察したのか、文句を言うだけ無駄だと思ったのか
「・・・・・・分かった。通信だけは出来る状態にしておいてくれ」
「へいへい。緊急以外で無駄な連絡だったらブチ切れるからそこんとこヨロシク」
 返事を待たずに転移魔法を行使する。

 転移地点の登録をしていない転移の場合、その行先はランダムになる。
 そのあたりは適当にざっくりと。一度北へ2キロほど転移して、さらにもう一回西へ5キロほど転移。景色は目まぐるしく変わるが風景はあまり変わらなかった。
 まばらに木々の生える森と言うよりは林のような場所に、広葉樹と針葉樹が混在する。
 天を仰げば枝に邪魔されることなく星空が見えた。

 静かに力場検索(フィールド・サーチ)を行い半径5キロ圏内に存在する動体に敵性が無い事を確認する。
「よし」
 言葉と同時、眼前に炎が渦巻く。
 それは一瞬で消え、オレンジ色の着物を着た女性が現れる。
「マスター」
 黒曜の瞳は僅かに揺れているように見えた。
「ここまで来れば後は分かるね?」
 小さく頷く。
「行って、いいの?」
「ああ。それにそれが約束だろ?」
「でも・・・・・・」
 言葉を切り、揺れる瞳のまま言葉を重ねる。
「マスターはこれから魔王と戦う」
「そうだね。今すぐにってわけじゃぁないだろうけど」
「だったら私の力が―――」
 言葉の途中で首を横に振った。優しいこの子の考えはある意味予想の範囲内だった。
「君との約束は、君を自由にして君の居るべき場所に帰す事。その代わりに君は世界を焼くことを止めてくれた。これ以上、君の好意は受け取れないよ」
「そんな。だってシュウは優しくしてくれたよ!?」
「ヒオの方がもっと優しかったからね」

 その憎しみで世界を焼くことさえ叶える事の出来た激情を、この幼い精霊は止めたのだ。自分の意思で。
 その尊さに敬意を払わずいつ払う。
 いつまでも憎しみを燻らせ続ける自分にその姿は眩しく映った。その輝きが曇ることの無いよう身勝手に願った。
 だから優しくできたのだろうと、感情に理由を後付けする。

「行きなさい、ヒオ。このままでいれば機会を失うかもしれない。君の永い願いは今ならすぐに叶えられる。救世主の願いを聞き届け、世界を救った君の願いは叶えられるべきだ。誰も君の決断に異を唱えることは出来ない。もし仮にそんな奴がいたら救世主(オレ)がそれを許さない」
 強い意志を込めて言う。
 心の天秤がぐらつくのを耐える様にしていたヒオの体から力が抜ける。

「ねぇ、マスター」
「ん?」
「遊園地での約束、覚えてる?」
「―――ああ、覚えてる」

 それはヒオを知る同胞が既に居なかった時、その時は契約の更新を約束するものだった。

 ヒオが笑みを浮かべる。柔らかく優しい、安堵の笑み。
 そして契約(リンク)が切れた。
 互いを繋げていた緋色の鎖が―――音も無く砕け散る。そしてそれを示すものとして宙に魔力片が漂いだす。漂う欠片は残滓でありながら純度の高いものだった。
 時に見せる魔力の可視化。それはヒオが傍に居る為だろう。
 空間を撫でるようにしただけで、千切れた鎖の欠片がヒオの手に集まっていく。
 キラキラと光る欠片が集まった所でヒオが魔力を込める。
 その手に淡いオレンジ色をした棒が現れる。
「手を」
 促されるまま伸ばした右手にヒオが棒を当てる。するとまるで飴細工のように手首に巻き付きブレスレットの形をとったところで消えた。
「? これは?」
「目印」
 くるりとステップを踏み、悪戯が成功したような子供の顔で笑う。そこに憂いは見えなかった。

「シュウ、私、行くね」
「ああ、今まで有難う。出来れば最後まで見送りたかったんだけど」
 目を伏せて首を振る。大丈夫とも、残念とも思えた。
 後ろに控えていたロキがヒオに近付き頭を擦り付ける。
「ヒオ、達者で」
「うん、ロキも。シュウを助けてあげてね」
「無論だ」
 応答に頷き、名残惜しむように頭を撫でる。
「それじゃぁ、二人とも。有難う!!」
 距離を取り、光の玉となって東の夜空へ消えて行った。
 しばらくそのまま見送った後
「行ってしまったな」
「ああ」
「正直、ヒオの好意に素直に甘えさせて貰った方がよかったのではないか?」
「かもしれんけどね・・・・・・」
 嘆息。
「これからの戦いは血生臭さ過ぎる。それに精霊ってだけで変な事を企む馬鹿は吐いて捨てるほど出てくるだろう」
 そしてそれが高位の精霊であれば尚更だ。
「フム、一理あるな。だがそれでも、と思うのは私が心配性だからか?」
「いや、相手があの魔王だからなぁ。戦力があるに越したことは無いだけどねー」
「ならばやはり―――」
「いや、ヒトが犯した過ちに決着を付けるのは、ヒトじゃなくちゃいけない」
 舞台に上がる覚悟を自分で決めたのならまだしも、巻き込む形での参加は断固拒否の姿勢を貫く所存だ。
「私の自由意思はどこへ行った?」
「なんだ? 退場希望か? それなら―――」
「勘違いしてくれるなよ、マスター。ただの軽口だ。我が盟約が揺らぐことは無い」
「そうか。でもクレームは受付ないぞ?」
「望む所だ」
「じゃぁこれからも頼むわ」
「ウム」
 満足そうに目を細める。
 有り難いのと申し訳ないのと。心強い事だけは間違いない。

「ほんじゃま、少し。挨拶でもしてくるかね」
「・・・・・・危険ではないのか?」
 何処へとも誰にとも聞いてこない。
 挨拶へ向かう相手にメールを送ったのも、その答えが返って来たのも伝えてある。
「まぁ、そん時はそん時で」
 リスクは避けるべし。ただし場合によってはリスクを背負う必要もあるし、今回の場合で言うなら筋を通す必要もある。
 それにメールの返事が返ってくる時点でそんなに悪い事にはならないんじゃないかなぁという思いもある。
 ウィンドウで術式を書き換えながら
「菓子折り準備してないけどいいかな?」
「ふぅ。こんなこともあろうかと挨拶からお詫びまで、必要な場面に応じて対処できるよう大小三十二種類の高級菓子を常時準備している」
「・・・・・・それ、賞味期限大丈夫なのか?」
「マスター、侮るでない。そんな初歩的なミスを犯すほど野暮では無い。賞味期限が切迫もしくは切れた物に関してはスタッフが美味しくいただいている」

 だれやねん、スタッフ。

「ん? ちょっと待て。その購入資金はどっから湧いてきた!?」
「マスター、金が湧いてくる訳が無かろう?」
「そんなの知っとるわ!! それと同じくらい高級菓子が無料で手に入る訳が無いだろ!?」
「優秀なスッタフが準備しました」
「おう、理解した。使い魔と書いてスッタフと読むんだな? その心は?」
「スイーツは別腹」
「―――」

 なんだろう、このムカつき。今なら勇者くらいなら瞬殺出来ちゃうんじゃなかろうか。錯覚だけど。

「良いでは無いか。こうやって役に立つっているのだし、姫達も満足しておったぞ」

 あらヤダ、この使い魔。命の恩人を共犯者に仕立て上げて防波堤を築いちゃうなんて、なんて無駄に優秀なんでしょう。

「・・・・・・雪達を出汁に使えば何やっても許されると思うなよ?」
「分かっておる」

 ホントに分かってんのかな、コイツ。

 軽く溜息をついてから、指定座標に転移できるよう魔法式を書き換える。
 転移距離と質量に比例して消費魔力は多くなる。本来であれば距離的に難しい位置に座標が指定されているが、受け入れ側の態勢が整っており補助が入るため問題無く転移できる。
 有り難い事だなと思う反面、転移陣の設置を可能にする程度には態勢が整っているとも言える。
 敵対勢力の有能さに気分は重くなる一方だ。敵将の顔を浮かべながら転移魔法を行使した。
 一瞬の浮遊感の後、景色が変わる。

 最初に感じたのは甘い花の匂いと水の音、湿り気を帯びた空気。
 そして四角く切り取られた空が見えた。
 いきなり敵に包囲されてデッドエンドも一つの未来として数えていた身としては無事に転移できて安堵の息を吐く。

 もう一度、ゆっくり周囲に目を移す。
 噴水が空気に湿り気を与え、大きな花壇が甘い香りを生んでいる。
 そして白い丸テーブルと椅子に座る人物。その人物に控えるようにして立つ老執事。
 椅子に座っている人物が優雅な仕草でカップをテーブルの上のソーサーに置いて顔を上げる。
「やぁ」
「よう」
「久しぶり」
「ああ、久しぶり。七年ぶりくらいだな」
「もうそんなにか。―――シュウはあまり変わらないな」
「失礼な。良く見ろ。身長とかだいぶ伸びたんだぞ?」
「そう? あんまり変わらない気が―――いや、うん。身長はあんまり分からないけど確かに変わったね」
「へ?」
「気付かない? 昔に比べて雰囲気が柔らかくなった」
「そうか?」
「うん」

 そんなもんかなと軽く流す。そんなことよりも肉体的に成長したことをツッコんで欲しかったのだが。
 話は変わる。

「どうかな、我が庭は? 急作りで救世主を迎えるには十分とは言えないけど、みんなが頑張って手入れしてくれたんだ」
 そう言って少し誇らしげに笑う。それに返すのは微妙な笑みだ。
「あー、スマン。正直、良し悪しは判断が付かん。分かるのは立派だってことくらいだな」
 笑みを深くする。
「いや、正直な感想をありがとう。と言うかその評価であれば嬉しいよ。成金趣味とか、クドイとか、貧相とかじゃないし。―――昔からシュウは物の値段は分からないけど物の価値を間違えることは少なかったもんなぁ」
 しみじみと少し砕けた口調で話す。
「煩せぇ、どーせ田舎モンにゃぁ貴族様の前衛的なセンスについてけねーよ」
「いやまぁ、独特な感性を持った貴族が居るのは認めるけどあくまでそれは極一部だからね?」
 どーだかなぁと疑いの眼差しを送る。体感で三割は硬い。
 困った笑みを見せる人物はふと口を閉ざす。

 弛緩していた空気が少し引き締まる。
 それは一触即発というには穏健でいて、寂しさを共有するものだった。
 近い未来、敵同士になることを知りそれに不満を覚えながら、それでもその未来を受け入れてしまっている。
 お互いに敵として切り結ぶ事はすでに確定事項。その余興としての顔合わせ。

「世界は残酷だね」
 そう言って距離を詰め、互いに友誼の抱擁を交わす。
 身長は同じくらい。魔王という立場からだろう、身に着ける軽鎧布は体の動きを阻害することなく十分な防御力を誇る。その防御力は今自分が着ている団服以上。それでいて手触りも極上で、お高いんだろうなぁとつらつらと思考は流れる。

「でもそれ故に世界は優しい」
 かつてその言葉を世界に残したのは誰だったか。
 儘ならない現実に膝を折ることは簡単だ。でも残念ながらそれは諦めの理由にはならない。世界は割とキビシめに出来ている。
「どうにかしたかったんだけどなぁ」
「無茶言うな」

 七年もあんなクソみたいな国の赤の他人の不幸を押し付けられて。その片手間にどうにかできるほど世界は柔らかくなんてない。

「それでも、だよ」
 こうなることを避けたかったと、消えそうな震える声で呟く。
「―――」
 だったらと、出かかった言葉を飲み込む。
 もう後戻りは出来ない。互いの左手に宿る業がそれを許さない。
 覚悟の上での顔合わせ。だから寂しさを共有出来た。

「私は知ってる。君が悔いていることも、私に怒っていることも。ありがとう」
「礼を言われることなんて何一つしちゃいない」
「そうかもしれない。でも嬉しかった」

 返す言葉が見つからない。
 悔やむことも、怒ることも無駄な事だと思っていた。
 何も出来なかった自分に対して。封印されることを受け入れたケン対して。
 どちらも無駄な感情だと。
 だから―――

「本当に手遅れになる前に今度こそ君を―――救う」
 かつて否定した己の業を
「何を今更・・・・・・」
 失笑を買う。それでも
「救ってみせるさ」
「―――私には『救う』が『殺す』にしか聞こえないよ?」
 そう言う意味でしょ? と言外に聞いてくる。
 その問いに奥歯を噛みしめる。
「―――」
 沈黙は肯定として受け入れられる。
 嘆息。
「しょうがないよね。そういう運命なんだから」
「―――」
「ねぇ、シュウ?」
「なんだ?」
「今、この体勢で君の背中に剣を刺したら、って思わない?」
「思わない」
「なぜ?」
「そうした所で何も変わらないからな」
「そう? じゃぁ刺しちゃおうかな〜」
 言葉では遊んでいるようだが、実際にその手には短剣がいつの間にか握られておりチクチクと突いているのが服越しに分かる。そしてなによりその殺気が本物だということが分かる。
 一向に身構えようとしないこちらに再度、言葉を放る。
「私は本気だよ?」
「そうか、じゃぁしょうがない」
「刺されたらどうするのさ?」
「大人しく息を引き取るよ」
「なぜ?」
「それが最低限の償いだろ。七年前、お前を一人残した俺の」
「さっき礼を言ったばかりなのに、その言葉は卑怯だよ」
「俺が卑怯なのは昔からだ。それに仮に刺された後に差し違えたとして一番喜ぶのはあのクソみたいな国の豚貴族共だ。それならちょっとでも嫌がらせしとかないとな」
「シュウらしいと言うか何と言うか」
 溜息の後、殺気が消え抱擁を解く。
「最後にちゃんと話せて良かったよ」
「生憎と俺は最後にする気は無い」
「残念だけど次に会う時は魔王として救世主と相対させて貰う。それが世界の意思だから」
「随分と聞きわけの良いことで。けど、んなモン俺は知らねぇ。俺は俺の意思を貫かせて貰う」
「そうか、じゃぁそうするよ。―――『エルルケーニギンとして我、ここに宣戦を布告する』」
「『メサイアとして我、それを受諾する』」

「「『()くて世界は正しく廻り、世界の安寧は守られん』」」



 ◇ ◆ ◇ ◆

「あのまま帰してしまってよろしかったので?」
 シュウが転移魔法でこの場を去ってから、控えていた老執事が口を開く。
「まぁ、いいんじゃない。これもある意味予定調和さ」
「最初のお話ではここで救世主を亡き者に、というお話では?」
「気が変わったってことで。―――魔王らしいだろ?」
「そう言う事にしておきましょうか」
「うん、助かる」
 椅子の上で伸びをすると、紅茶のおかわりを注いでくれる。
 ありがとうと軽く声を掛けてから紅茶の香りを楽しむ。
「所で―――」
「なんでございましょう?」
「本当にいいのかな? このままこちら側についていて」
 問いには答えず無言で茶菓子の準備を進めていく。
 お茶請けは新居祝いとしてさっきシュウに貰ったばかりのクッキーだ。
「・・・・・・負け戦になると思うよ」
「でしょうな」
 綺麗に盛り付けられた皿がサーブされる。
「かつてのように神と魔が争ったような戦にはなりますまい。精々、良くて国三つ分が燃える位でしょうかな」
「それはそれで酷い被害だと思うんだけどね」
「ヒトと魔の趨勢はすでに前時代の戦で決まっております。今では保護される対象ですらあるとか。実に嘆かわしい」
 大袈裟に首を横に振った上で嘆息。
「ですがいくら足掻いた所でその潮流には逆らえますまい」
「ならばなぜ?」
「それ故に、で御座います。元々、魔族は滅びゆく定め。しかしそれは決して情けをかけられて緩々と衰退を辿るものであってはならぬと、そう思うのです」
「あれ? でも確か君は魔族とは別の・・・・・・」
「ハハハ、細かい事は抜きでいいでしょう。かつて同じ魔の軍勢に属していた者の一員と言うことで」
「まぁ、君が良いと言うなら深く追及はしないが。でもそれは君の一族―――いやこの場合は種族か?―――も同じだろうに」
「ですから、それ故に、となる訳です。今の若輩は現状しか知らず、それに不満を抱く事も無い。別段、人族を含め多種族と共生の道を歩むことに対して今更とやかく言う積りはありません。ですが矜持を忘れただ保護されるだけの置物である生になんの意味がありましょう?」
 諦観の籠った呟きに否を返す。
「・・・・・・あるさ、生きる意味なんて、そこらへんに転がっている」
「羨ましいですな、そう言える若さが。―――ですが我らの寿命は長い、否、長過ぎるのです。先の『大戦』と呼ばれる戦が瞬きに感じられるほどに」
 若さと言う響きが幼さの意味で聞こえた。だがそれを侮っている訳では無いようで
「―――」
「無論我々、老輩にも罪はあります。時代は流れ人族からの迫害に数を減らし、滅びを恐れる余りこのような現状をただ黙って見過ごしてしまったのですから」
「じゃぁ、今回の従軍はかつての誇りを取り戻す為に?」
「そうであればいいのでしょうが、無駄でしょうな」
「じゃぁ自己満足なのか? 命を賭することさえ」
「そうですな。その言葉が一番正しいのでしょう。老い先の短い身、それでも若輩が何かを想ってくれればと、そう思います」
「なんと言うか―――御愁傷様と言いたくなるね、私たちの敵に対して」
「ほぅ?」
 興味深そうに目を細める。
「だってそうだろう? 地上に於いて単体で最強の生物と言わしめる竜種。その中で最も古くからその存在を認められていたエンシェントドラゴンを相手にしないといけないんだから」



 ◇ ◆ ◇ ◆

 星暦2083年。
 こうして人知れず歴史は刻まれた。
 ヒトと魔の戦が開かれたことが世界に広まるのは、もう暫らくの時間を置いてからのこととなる。



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あとがき

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